
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現在(2020年4月)ですが…
基礎疾患がある中高齢な私は、『感染しないこと』がとても大切になります。
「とはいっても、自分の環境で、具体的に何に気をつけたらいいのか…?」
「基礎疾患がある人に体調の変化があったらどうしたらいいのか…」
分からないことが多くて、本当に適切な予防ができているか、不安になるものです。
そこで、『厚生労働省相談窓口』に電話で相談をしてみました。
科学的根拠を踏まえた丁寧で優しい説明に、納得度は高くなったのです。
平日昼間に電話しましたが、一発で通話可能!
ぜひ、利用したい相談窓口だと思います。
窓口は『厚生労働省新型コロナウイルス電話相談窓口』
地元の保健所や行政機関に電話したが繋がらない…
平日の事でしたが…
地元保健所や行政機関相談窓口に電話をするのですが、つながらないのです。
『相談件数が多くて電話が混み合っているんだろうな〜』
そんなこと思いながら電話しますが、何度もかけてもつながりません。
仕方なく、『厚生労働省新型コロナウイルス電話相談窓口』に電話を入れることに…
いきなり上位機関に電話するのは気が引けたのですが、地元の相談窓口がつながりませんから、仕方ないと割り切ります!
すると、一回の電話でつながるという驚きを体験したのです。
『厚生労働省新型コロナウイルス電話相談窓口』は気軽に相談できる窓口だった!
『症状が出てない私ですが、ご相談はできますか?』
遠慮しながら尋ねると、全く問題ないことを確認。
気軽に相談できる雰囲気でしたので、いろいろと質問をしてみたのです。
いわゆる本庁の担当者さんでしたが、誠意的に対応くださって感謝した次第です。
受け答えからすると、看護師さんや保健師さんといった専門職の方だと思われます。
電話番号や受付時間は…
私が相談した連絡先は、インターネット上で公開されています。
・電話…0120-565653(フリーダイヤル)
・午前9時〜午後9時(土日・祝日も実施)
受付時間が午後9時までという点、また、土日・祝日も実施されているという点で、便利。
地元の相談窓口の電話がつながらない場合、利用する価値は高いと思います。
実際に相談した内容とアドバイス
それでは、私が実際に相談した内容をまとめてみます!
私の持病が『基礎疾患持ち』に該当するかどうか?
私は、複数の持病を持っていること、年齢は54歳という条件で相談してみました。
私:脳卒中(脳出血)と心臓弁膜症(大動脈弁閉鎖不全症)、発作性上室性頻拍症の持病がありますが、私は、新型コロナウイルスに関して、『基礎疾患持ち』のカテゴリーに入りますか?
担当者さん:はい、基礎疾患を持っているカテゴリーに入ります。
『基礎疾患持ち』の私に体調変化があった場合どうすればいいか?
私:基礎疾患持ちの人は、新型コロナウイルスに関して、重症化する可能性が高いと指摘されていますが、基礎疾患持ちの私はどのようなことに気をつけたらいいでしょうか?
担当者さん:現在、新型コロナウイルスに関しては、全てのことがわかってない状況ですので、少なくとも一般的に指摘されている次のことは気をつけていただきたいです。
・『三つの密』を避ける
・手洗いの励行や、消毒液がある場合は、手指の消毒をする
・栄養と睡眠を確保し、自己免疫を下げないようにする等々
・37.5度以上の発熱が2日程度続く場合、帰国者接触者相談センターへ相談をする
※2020年5月8日訂正(厚生労働省のホーメページから引用)
訂正箇所の部分が次のように変更されています。
・息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
・重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方
・上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)
私:ということは、厚生労働省や各行政機関で指摘されている注意点(ホームページで公開されている情報)を中心に注意するということですね。
担当者さん:そのとおりです。リスクを下げるという目的です。いろいろな場面でリスクを下げることが大切だからです。
満員電車はリスクがあるか?
私:現在の通勤は徒歩なのですが、電車通勤に変わる可能性があります。満員電車の通勤にリスクはありますか?
担当者さん:リスクはあります。電車内で人と人との距離が2メール確保できれば良いのですが、それは厳しかと。電車通勤のリスクは、人と人との距離がどのくらい確保できるか。また、乗車している時間がどの程度か。つまり、混み具合と乗車時間という二つのファクターがあると考えられます。
私:では、電車内でマスクとメガネの着用は有効でしょうか。
担当者さん:有効と考えられます。マスクは飛沫感染を防ぐ効果が期待されていますし、メガネも同様の効果が期待されます。隣に座っている人や目の前の人がクシャミをしたときの直接飛沫から感染を防ぐ効果ですね。注意点としては、こういった予防効果が期待されるだけに、マスクやメガネには、直接飛沫によってウイルスが付着していると考えられますから、取り外しや処分のときには十分な注意が必要です。例えば、マスクをゴミ箱に入れた後は、すぐに手を洗ったり消毒したりなど大切ですね。
エレベーターはリスクがあるか?
私:現在マンションに住んでいます。エレベーターを使うのですが、リスクはありますか?
担当者さん:リスクはあります。エレベーターのボタンから感染しクラスターに至った報告があります。ボタンを触れたときは、その場所(指などの接触面)にはウイルスが付着していると考え、すぐに消毒したり手洗いをすることが大切です。
私:ボタンを押す指は、右手中指の外側一箇所と決めてますので、その部分は絶対に触らないようにしています。とくに顔(口、鼻、目)に注意し、手洗いができない場合は、携帯用の消毒剤で消毒をしています。
担当者さん:それでよろしいかと思います。
私:では、質問を変えて…。エレベーター内は狭い空間ですから、基本的には一人で乗るようにしています。ただ、狭い空間で換気扇がないので、空気中に滞在するウイルスに感染するかもと心配していますが、この点いかがでしょうか。
担当者さん:いわゆるエアロゾル感染のことだと思います。エレベーターは狭い空間ですから、一人で乗ったとしても、例えば、直前に新型コロナウイルス陽性者の方が乗ってクシャミをする。直後に一人でエレベーターに乗ったというシーンを考えると、飛沫感染の可能性はないにしても、エアロゾル感染の可能性は完全には否定できないので、リスクという点では考慮しなければならないかもしれません。ただ、この点についても科学的な根拠(結論)が出てない状況ですから決定的なお話はできないのですが。
私:自己防衛として私が取り組んでいるのですが、エレベーターに乗る際に、大きく息を吸ってエレベーターに乗り、エレベーターから降りてから息を吸うようにしています。つまり、エアロゾル感染を考慮してエレベーター内で空気を吸わないことにしていますが、これは有効でしょうか。
担当者さん:無効ではないと思います。エレベーター内で空気を吸わない、また、空気を吸う回数を減らすことは無効ではないと思います。ただ、これが科学的に結論が出てませんので、はっきりとは言えないのですが。注意点としては、一時的に息を止めますので、血圧と心拍数が上昇することが考えられますから、この点は無理しない範囲でということになろうかと思います。脳卒中(脳出血)の既往があるということですから、一時的でも血圧の上昇は注意された方がいいかもしれません。かかりつけの先生にご相談なさってはいかがでしょうか。
マスクやメガネの着用は有効か?
私:マスクとメガネの着用について、もう一度お尋ねなのですが、とにかく、外出している間はマスクをメガネを着用すると、感染リスクをさげることになるでしょうか。
担当者さん:感染リスクを下げることになると考えます。マスクは飛沫感染から自分を守るとともに、自分から相手方に感染をさせないという効果が期待されていますから、この点で有効と考えられます。また、メガネについても同様に考えます。最近の感染では、目から侵入したとの報告もありまので、ウイルスが手指に付着した状態で目や顔を触らないことや、周囲の人からお飛沫感染を防ぐ意味で有効と考えます。ただ、エアロゾルについては、科学的な結論に至ってませんが、メガネを着用することで、目に入ろうとする空気中に漂う小さなウイルスから守る効果は期待されます。
手洗いと手指消毒剤は有効か?
私:基本的な話ですが、手洗いと手指消毒剤は有効でしょうか?
担当者さん:有効です。外出から帰宅した際の手洗いや消毒に加え、定期的な手洗いや手指の消毒をすることで、手指に付着するウイルスが除去されます。時間の経過とともにウイルスが付着(手指の活動により付着すること)していきますが、複数回定期に手洗いと手指消毒をすることで、ウイルスを一旦キャンセルすることができますから、その意味で有効だと考えます。例えば、1時間や30分ごとに手指消毒をしたとすると、都度、ウイルスがなくなり、次の消毒までの間に手指に付着するウイルスの量が、1日全体としては少なくなるとも考えられます。大変だと思いますが、手洗いと手指消毒剤による消毒は続けてください。
アビガンの効果はあるか?いつごろ結果がでるか?
私:ところで、治療についてですが、アビガンの効果があると聞いたことがあります。実際のところはどうでしょうか。
担当者さん:現在全国的に使用が開始されてますが、公式な結果は、早くても6月末以降になると考えます。もうしばらくお待ちください。
キャンピングカーなど車から降りない条件での外出はリスクはあるか?
私:最後に、参考的なご相談をひとつですが。例えば、キャンピングカーなど、車種によっては、トイレやシンクなど完備しているものもあり、車外に一切でることがないドライブ(ドアを開けない、窓を開けない)が可能となります。リスクはあるでしょうか。
担当者さん:外出中のトイレ利用や買い物がない点で、人と人の距離が完全に確保され、飛沫感染の恐れがないとすれば、感染のリスクはかなり小さいと考えられますが、自宅を出るという点で、自宅を出ない場合に比べると、その分のリスクは考えられないことはありません。
私:全国的に、みんなで取り組もうという意識的なところを考えると、やはり、外出は控えることが大切と理解してます。本日は、詳しくご教示くださりありがとうございました。
不安な点があれば気兼ねなく『厚生労働省新型コロナウイルス電話相談窓口』を利用しよう!
優しく丁寧に説明してくれるので気兼ねなく相談しよう!
以上、私と担当者さんとのやりとりでした。
専門職の方だけに、アドバイスが適切だったことが印象的だった今回の相談。
症状があるかないかに関わらず、気軽に相談することは有益ではないでしょうか。
地元保健所や行政機関の相談窓口に電話が繋がらないときこそ利用したい!
本来は、地元の相談窓口へ電話することが正しいと考えていますが、感染者数の増加に伴い、電話がつながりにくくなっているようです。
なので、そのような場合は、厚生労働省新型コロナウイルス電話相談窓口の利用もアリと考えます。
とにかく気軽に相談してみましょう!
▼まとめ記事もご覧ください。
▼2020年2月以前の記事は別ブログで投稿しています!
まとめ
新型コロナウイルスが、すべて解明されたわけではない現状だけに、科学的根拠のない多くの情報がながれることがあります。
大切な人を守るため、また、自分自身を守るためにも、根拠をしっかりと抑えながら、納得して感染予防に努めることが大切だと思います。