脳出血と心臓弁膜症(大動脈弁閉鎖不全症)の既往がある中高齢な私は、毎日の服薬が欠かせません。
大規模災害や新型コロナウイルスの拡大を考えると、常備薬やマスク、手指消毒剤などの衛生用品の自宅備蓄は、重大なリスクを回避するポイントの一つだと思います。
「熊本地震では、常用薬が無くなって困った患者さんが多くいたようだ〜」
「自己判断の備蓄は良くないけど、非常時を考えると…必ずしも悪くなかも…」
例えば、脳出血を発症した私は、毎日の薬(降圧剤)を服用しなければ、再発リスクが高くなります。
また、新型コロナウイルスの感染予防の一つと考えられているマスクや手指消毒剤などの衛生用品は、感染すると重症化のリスクが高い基礎疾患がある私にとって、薬と同じくらい大切なものとも考えられます。
何らかの原因で、流通のストップや災害や医療崩壊などで、大切なものが入手できない状況を考えて、日頃から備蓄しておくことを痛感するところです。
これが良いか不明なのですが、万一に備えることも大切かなと思っています。
熊本地震では常用薬が入手困難になった方が多数発生したこと
2016年4月発生した熊本地震で薬の入手が難しくなったことも…
2016年4月、九州の熊本県を中心に発生した『熊本地震』。
多くの方の自宅に被害が発生したことで、きのみきのままで避難所に避難されるかたも…
また、医療機関が甚大な被害を受けたことで、かかりつけ医や中核病院・薬局などが、機能を果たすことが難しくなり、持病を抱えた方が薬を入手することが困難になる事態も。
糖尿病や脳卒中・心臓病など、毎日の服用が必要とされる病気を持っている方は多いですから、このような事態は避けたいものです。
持病の悪化は、命に関わることですから、本当に避けなければなりません。
血圧や血糖コントロールの薬など毎日服用が必要な薬が大切なこと
三大成人病に代表される『脳卒中(脳出血・脳梗塞)』、『心臓病』、『糖尿病』は、毎日の服薬が指示されることが多いものです。
例えば、私は脳出血を発症していますので、血圧をコントロールする『降圧剤(血圧の薬)』の服用は、毎日欠かさないことが大切です。
もし、薬の服用を止めてしまうと、脳出血の再発リスクが上昇!
万一、大規模災害時に脳出血が再発してしまうと、通常は受けられる救急治療が受けられない可能性がありますから、非常時ほど毎日の薬を欠かさず服用することが必要とも考えられます。
衛生用品の入手も困難な事態に…
さらに、マスクや手指消毒剤など、いわゆる衛生用品全般についても、持病を持った方にとっては、側面的に健康を支える大切な物品に…
新型コロナウイルスの影響が始まる前は、マスクや手指消毒剤などの衛生用品は、安価で大量に販売されていましたが、今となっては考えられないことです。
現在、2020年4月上旬ですが、マスクや手指消毒剤が品薄で、医療機関でも入手が難しい状況ともニュースされています。
私の手元にある手指消毒剤は、新型コロナウイルスの影響が出る前に備蓄として購入していたものばかり。
マスクについても、花粉症持ちの私が、たまたま備蓄していた分が中心で、最近は高額ながら入手したサージカルマスクがあるのみとなっています。
このような状況からも、自宅で備蓄することの意味はあるのではと思うところです。
私が常用している薬(手元に必ず必要な薬)
降圧剤(血圧の薬)
私の場合、降圧剤(血圧の薬)がなければ、脳出血の再発リスクが高まると指摘されています。
薬はかかりつけ医に処方してもらう必要がありますので、4週に一度かかりつけ医の診察を受けることに。
つまり、4週間分を飲み終わった日に、かかりつけ医に処方してもらい次の4週間分をもらうというルーチンですね。
これが正常時であれば問題ないのですが、大規模災害時などはルーチンが切れる可能性があります。
また、趣味でキャンピングカーの旅を楽しんでますが、出先で自然災害に遭遇した場合、薬の入手が困難になることも考えられます。
考えるときりがないのですが、このような事態に至ったとしても、携帯するバックや自宅に、一定期間分の備蓄があれば、とりあえず問題は回避できることになります。
降圧剤(血圧の薬)は、私にとって最も大切なお薬です。
・アダラートCR20mg
・ニューロタン50mg、25mg
睡眠導入剤
最近は、睡眠の確保ができることが多く、睡眠導入剤の服用量は少なくて済んだり、服用しない日があったりなど順調に推移していますので、必ずしも必要な薬というわけでもありません。
しかし、平日は仕事のことを考えて寝つきが悪かったりしますので、手元にあれば安心感がある薬です。
・ベルソムラ20mg
心臓の薬(屯用)
私の持病の一つに、『発作性上質性頻拍症』があります。
この病気は、突然、脈拍が早くなる病気で、『大動脈弁閉鎖不全症』の人が持っていることが多い病気。
発作が始まるとすぐに服用しますが、早い時で数分後、遅い時で20〜30分で症状は改善します。
私の場合、年に1〜2回発生することがありますので、常に携帯している薬です。
・サンリズム50mg
めまいの薬(屯用)
10年近く前になりますが、『前庭神経炎』という、めまいの病気を発症しました。
このとき治療に使った薬です。
すでにめまいは解消していますので、最近は全く服用してませんが、手元にあると安心な薬です。
・メリスロン6mg
風邪の薬(屯用)
過去の処方してもらった風邪の薬が数種類あります。
総合感冒薬や喉や鼻だけに対処する薬、また、解熱剤などもあります。
基本的には、薬を残すのは良くはないのでしょうが、捨てると勿体無いですし、消費期限も十分ありますので、大切に保管しています。
『あれ?風邪かな?』
思った瞬間に服用できますから、早期に症状が改善することがほとんどです。
中高齢者になりましたので、年間に数回は風邪薬を服用することが多いので、免疫が低下してきたのではと思うところです。
・麻黄湯(医療用)
・葛根湯(医療用)
・PL顆粒
・喉や鼻の炎症用の薬など
花粉症の薬
毎年悩まされている『花粉症』。
服用薬と目薬を使用しますが、花粉シーズンに入る2週間前までに、服用開始することが推奨されています。
なので、かかりつけ医の診察を受ける4週に一度のタイミングが合わないことが多いので、前年シーズンの残りの薬を服用することで、早めにスタートできるようしています。
つまり、1年間は花粉症の薬を保管しておく作戦ですね。
毎年花粉襲来の時期は微妙に異なりますので、気象情報を把握しながら最適なスタートが切れるようしています。
・デザレックス5mg
・パタノール点眼液0.1%
私が常備している衛生用品
マスク
花粉症や風邪、感染症に有効と思っているマスクです。
新型コロナウイルスの影響が出る前に入手したマスクをベースにしながら、追加購入したマスクを合わせると、家族二人で2020年末頃までのマスクは備蓄しています。
以前は本当に安価だったマスクですが、それが信じられない価格になってますから、今思えば、大量購入していて良かったと思うところです。
手指消毒剤
手指消毒剤にしても、新型コロナウイルスの影響が出る前に入手した分があります。
当時は、本当に安価だったのですが、今では販売すらしてない状況で、本当に信じられないことになってます。
マスク同様に、以前に購入して良かったと思うところです。
コルセット
腰痛持ちの私は、ギックリ腰になる心配があります。
いつぎっくり腰を発症するのか分からないので、携帯するバックに忍ばせている状況です。
ただ、ここ数年は発生していませんから、携帯しなくて良いかもと思うことがありますが、万一を考えて携行ですね。
その他
衛生用品ではありませんが、携帯するバックには、カロリーメイト(ゼリータイプ)を二つ忍ばせています。
電車の故障や突然の災害などで、水分や栄養補給が困難になることは意外にあるかもです。
なので、二つあれば数時間〜1日程度は缶詰状態になったとしても、大丈夫かなと思うところです。
なお、ゼリータイプを選択しているのは、水分がなくてもゼリーで薬の服用ができるからです。
薬や衛生用品備蓄の実際の様子
貴重品を入れているウエストバック(常に携帯)
私が最も身近に持っている薬です。
100円ショップで購入したケースの中に薬を分けて入れています。
錠剤は一錠づつ切断して収納。
錠剤を半錠化したものは、目薬を入れるビニール袋に入れています。
このケースは、毎日数回使用するメインの薬入れです。
▼いわゆるペンケースですね。
▼降圧剤、心臓の薬、めまいの薬など。
▼花粉症の目薬など。
携帯しているバックの備蓄品
いつも携帯している大きめのバックに入れている備蓄品。
100円ショップで購入した大きめのビニール製の袋に、薬やマスク、心電計など入れています。
ギックリ腰用のコルセットや風邪薬なども入ってますから、自宅に設置する救急箱のイメージですね。
▼大きめのビニール製の袋です。
▼コルセットや心電計の使用頻度は低いですが携行しています。
▼これらも携行です。
自宅で保管している備蓄
貴重品入れや携行バック以外の用品は、自宅で保管しています。
今は花粉症の季節ですから、花の薬と目薬など手の届きやすいように表に出しています。
▼左から、デザレックス(花粉症)、アダラートCR(降圧剤)、目薬、葛根湯など。
▼これが全てです。毎日服用しても2〜3ヶ月分はあるでしょうか。これが備蓄量です。
▼風邪やインフルエンザの初期症状には、葛根湯と麻黄湯を服用します。いずれも医療用なので、ドラックストアで販売している薬より成分が多いですね。
その他
薬や衛生用品ではありませんが、カロリーメイト(ゼリータイプ)を2個バックに入れて携行しています。
電車が停止したり、事故で長時間渋滞したときに栄養補給として使用します。
ゼリータイプなので、ギリギリ服薬にも使えるので、万一の際は便利です。
▼実際に使ったことはありませんが、安心感に繋がります。
私が行なっている備蓄の方法
以上が私の備蓄品ですが、これらをどのようにして備蓄したのか、まとめてみました。
・風邪など、かかりつけ医から処方され残った薬を備蓄する。
・降圧剤や睡眠導入剤は、半錠化などでわずかに残った薬を備蓄する。
・睡眠導入剤は、半錠化や4分の1化などにより残った薬を備蓄する。
これを5年以上継続すると、2〜3ヶ月分の備蓄になります。
薬の消費期限は、開封しなければ5年程度ありますので、新しい薬を処方されたら備蓄箱の古い薬から服用していくことで、備蓄箱の薬が消費期限切れにならないようしています。
なので、一定量(2〜3ヶ月分)が滞留している薬の量ですね!
かかりつけ医や薬剤師にこのお話をすると、良い顔をされることはないと思いますが、あくまで自己責任の範疇でということで。
また、新型コロナウイルスの影響で、軽い症状の場合は、なるべく病院に行かないほうが良いとも指摘されていますので、軽い風邪程度であれば、すぐに薬を服用すると改善するので助かるところです。
▼まとめ記事もご覧ください。
▼2020年2月以前の記事は別ブログで投稿しています!
まとめ
自然災害や感染症の拡大など、思わぬ事態に至ったときに便利な『備蓄』。
何をどれだけ備蓄するのか、各家庭で異なると思いますので、ご事情に合わせてチョイスすることが良いかもしれません。
新型コロナウイルスの影響が1日も早く収束することを願うばかりです。